
V.A./How Many Bands Does It Take To Screw Up A Blondie Tribute?
やっとの事で取り上げます。下北沢の連中がブロンディーをカバーしたトリビュート盤。そりゃあどれもストレートな感じでカバーしてるから1曲1曲は嫌いじゃないし聴きやすいんだけど出る杭が全くないまま20曲以上続くから、そのぬくぬく感がおれにはすんげえ居心地悪い。
また、デビーのボーカルがないってだけで、原曲の持っていたポップ性があれほどまでに消え去っていたのには驚いた。結果、これをちゃんと噛み砕いて一般大衆に提示していたデビーの凄さを思い知らされる事に。だから一番出来のいいのはブロンディーがカバーしていた曲をカバーしたScooter Skirts(「Denis」)とThe Chubbies(「The Tide Is High」)なんだよな。
あと、「Rapture」はSymapathy系のバンドじゃカバーするのは難しい気もするから収録されてないのは不問とするけど、「Sunday Girl」をやってないのはいくらなんでも片手落ちでしょ。というわけで下北沢の村社会が好きな方々にお勧めする。
で、問題のThe Beardsですが、キム在籍ということで、このトリビュート盤でも一番浮いてました。元々8ビートの「Presence Dear」を8分の6拍子アレンジして、アルバム中唯一のスロー・ナンバーに。テルミンの導入などもあって、感じとしてはビーチ・ボーイズっぽい面も。ギターは入ってないけど、キーボードは多分キムが弾いてますな。ただ、Buckのリサが歌っているせいもあって、どちらかといえばBuck色の強い仕上がり。でも、キムの天の邪鬼な性格のおかげもあって下北臭が完全に消え去っており、特に単品として優れたカバーではないものの、(Buckですら下北的だった)同じような曲が続くアルバムの中で強い印象を残す結果となっている。村社会には意地でも属さないキムはやっぱり信頼できますね。